パノラマ写真を撮ってみた ~撮影編~
オーストラリアのタスマニアでオーロラが見られるかも...?! ということを知り、パノラマ撮影の練習をすることに。
天の川の撮影をしていて、いつかはアーチ状にかかる天の川を撮影してみたい!と思っていたので、この機に習得していきたいと思います。
なぜ、パノラマ撮影
僕の持っている広角レンズは TAMRONのSP 15-30mm F/2.8 Di VC USD (Model A012) なのですが、星景写真を撮る中で、
広角側が14mmだったら...
もっと広かったら......
なんて思うことが度々あります。
そう、つまり画角の制限を受けるわけです。
新しい機材を導入するほどのお金もないし、
もし導入できたとしても14mm
それ以上だと魚眼レンズになってしまいます。
そんなことを狭い日本で思うわけですから、オーストラリアのロケーションを考えれば、15mm以上の画角を撮影する術を手に入れなければなりません!
荒野に広がる満天の星空に天の川...さらにはオーロラまで……
そこで画角に自由度があるパノラマ撮影を習得することにしました。
パノラマ写真であれば画角を気にせず、広い範囲を切り取ることができます。
パノラマ撮影に必要なもの
パノラマ写真自体はカメラを手で持ちながら撮影してもできなくはないですが、夜間の撮影、そして歪みの少ない綺麗なパノラマ写真を撮るためには三脚が必須です。
僕はカメラのキタムラで中古で手に入れた、SLIKの三脚「スリック プロ 803CF」というものをメインに使っています。
カーボン素材でできた三脚で、雲台には3方向の調節を行うことが出来る3way雲台が付いています。
普段は直接ネジでカメラを取り付けているのですが、パノラマ写真を撮ろうと縦向きにすると下の写真のように左側に大きくせり出してしまいます。
そして水平方向に動かすと、カメラは三脚の中心の軸から大きくずれてしまいます。こうなってしまうとパノラマが繋がらない、あるいは歪んでしまうというようなことがあります。
そこで下記の2つを購入しました。
D750用 L型プレート
[MENGS] D750L L型クイックリリースブラケット L字型のクイックリリースプレート, Nikon D750カメラ用Arca-Swiss規格に準拠
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アルカスイス互換クイックリリースプレート
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L型プレートをカメラに装着することで、三脚のプレートにセットできる面が増えます。
また使用している三脚はネジ式のプレートなので、アルカスイス互換のプレートを装着することでアルカスイス互換のプレートをつけたカメラをセットすることができるようになります。
L型プレートを使って縦位置に装着したカメラは、水平方向にスイングしても三脚の中心の軸からズレることがなくなりました。
撮影方法
それでは実際に撮影していきましょう。
大まかに以下の3つの流れで撮っていきます。
2. カメラを三脚に縦向きに取り付け
3. 角度を変えて撮影
三脚を水平にセット
パノラマ写真の撮影において、この三脚の水平出しが最も重要ではないでしょうか。
撮りたい構図の左端(あるいは右端)で水平をとっても、その反対側にスイングすると、水平ではなくなっているということが多々あります。
こうなってしまうと写真の歪みの原因になってしまいます。
カメラ内蔵の水準器と三脚の水準器を頼りに水平出しを行いましょう。
水準器がないって方は下記の水準器を三脚と雲台のあいだに挟み込むといいと思います。
また三脚自体が水平でないと、雲台でどんなに調整しても水平にパンした時に傾いてしまいます。
そこで今後はレベリング雲台の導入も検討してます。
Neewer 撮影用三脚レベリングベース 三輪精密レベラー バブルレベルと3/8インチネジ及び3つの調整ダイヤル付き +/-5度調整可能 アルミニウム合金製
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カメラを三脚に縦に取り付け
先程のL型プレートを用いてカメラを三脚に縦位置に取り付けましょう。
このときアングルはなるべく水平にした方がいいでしょう。
ローアングル、またはハイアングルにし過ぎると写真が歪み、写真を結合する時に上手くいかなくなります。
(地平線と天の川が歪みまくり......)
角度を変えて撮影
セットできたら撮影です。
水平方向にパンしていきますが、前の写真と30~40%は重なるように撮影していきましょう。
また露出が一定でないとパノラマ合成した時に明るさにムラがでてしまうので、カメラの設定は一定にしましょう。
以上がパノラマ写真の撮影法です。
色々試行錯誤しながらですが、撮影している時はとても楽しいです。
さて次は撮影してきた写真をパノラマ合成していきましょう。